私がリウマチ診療に携わるようになったのは、母がリウマチだったからです。私が小学校3年生の頃、母はリウマチを発症しました。夜中でも痛い痛いとうなる母がかわいそうなのと、又怖いという思いが同時にあったと記憶しています。「大人になったら、お前が治してやれ」という飲んだくれの父親のせりふをよく覚えています。父は1昨年他界しました。母は結局、重症型のリウマチが最期まで進行して1級の身体障害者になりました。「もう医者は辞めようかと思う。」と言った時、母に「私だと思って患者を診てあげなさい。」と言われ、はっとしました。母を治せなかったとき、父との約束を果たせなかったとき、私の使命は終わりだと思ったのですが、母は前向きでした。これが今回の開業に繋がりました。これからリウマチのいい薬がどんどん開発されていきます。患者に、患者の家族に希望と、病気に立ち向かう勇気を与えたい、それを応援したい、それが今回、リウマチ科という看板を揚げた私の思いです。不器用な方で、時間はかかると思いますが、こつこつとリウマチ患者さんにとって役に立つ診療所を作っていきたいと思います。

